いただきますブログ
じゃがいもほりピクニック
北海道といえば「じゃがいも」
ホクホクのじゃがバター
カリカリのフライドポテト
モチモチのイモ団子
私たちの食卓に欠かすことのできないじゃがいもは一体どんな風に畑の中で育つのか・・?
畑ガイドと一緒にその謎を解き明かしに行くことにしよう!
夏休みも中盤に差し掛かる8月中旬前後、じゃがいもの収穫時期より少し早いこの時期にじゃがいも掘りを体験できます。この時期は全国各地で気温が35度を超える中、十勝の気温は25~30度前後のうえ湿度が低いためとても過ごしやすいです。外にいても風が吹けばとても涼しくて、室内よりも木陰の方がむしろ気持ちが良いくらい。やっぱり夏の北海道は最高!
最高のロケーション
ツアーが始まる前に準備をしよう。
◇飲み物 ←熱中症対策
◇帽子 ←麦わら帽子のレンタルもある
◇カメラ
以上が畑に持って行く持ち物。
帽子の中でも麦わら帽子は普段なかなか被らない人も多いのではないでしょうか?麦わら帽子は通気性が良いため蒸れにくく、農作業にはもってこいの品。日よけが付いた女性用の帽子を愛用する農家さんも。スタッフも麦わら帽子を愛用しています。
お揃いの長靴
そして忘れてならないのが長靴。
こんな暑い日に長靴なんて・・と思う方もいるかもしれませんが、履き替えるための理由が2つ。
1つ目は、お客様自身の靴を汚さないため。雨の日の翌日などは畑がぬかるんでいることも。また、お天気が良くても土ぼこりが舞って、どうしても靴が汚れてしまいます。旅行の途中に靴が汚れてしまうと楽しい気持ちも半減してしまうかもしれません。ツアーを十分に楽しんでもらうための準備です。
2つ目は、畑に病害虫を持ち込まないため。実はこちらが非常に重要。お客様の靴の底には、畑にとって良くない虫や菌が付いているかもしれません。特に怖いのが「ジャガイモシストセンチュウ」。この害虫に汚染された畑ではじゃがいもの収穫量が大幅に減少するだけでなく、一度発生すると完全に撲滅させることは不可能とされているとても怖い害虫です。日本の食を支えてくれている十勝の農家さんの大切な畑を守るためこのツアーでは農場専用の長靴を準備しています。
じゃがいもほりピクニックの会場となる農家さんでは、畑作4品のうちの3品、小麦・じゃがいも・豆に加え、ニンジンやカボチャ、ブロッコリーなどの野菜も作っています。中でもツアーの中でたくさんの「へ~!」という声を聞くことが出来るのがこの作物。
黄色い小さな花が咲きます
収穫時期は5月~6月頃までなので、この時期は収穫期を過ぎてかなり大きく育ちすぎている状態。秋、冬を越えて春先には再び芽を出します。私たちは普段、この作物の茎の部分を食べていますが、葉の部分は生け花に使われるとか。ヒントは「ア〇〇〇〇ス」!(※正解はこのブログの最後で発表)
さて、お待ちかねのじゃがいもほり。
スーパーで売られているじゃがいも、いったい畑の中ではどんな風に育っているのでしょうか?
圧巻の景色
このかまぼこ型の土の中にたくさんのじゃがいもが育っています。
私たちはじゃがいもの一体どの部分を食べているのか?・・実は「根」や「実」ではなく、「茎」が大きくなったものを私たちは食べています。ちなみにじゃがいもと同じように土の中でできる作物にサツマイモがありますが、サツマイモは根が大きくなったもの。サツマイモは根なので土の中で成長しますが、じゃがいもは元々茎が大きくなったものなので茎の部分に土をかける(培土:ばいど)必要があります。土をかけてあげないと大きく育たなかったり、日の光で緑色に変色(有毒)してしまうため、じゃがいもの根元に土を寄せてかまぼこ型に整える必要があるのです。実際に畑に入ってみないと分からないことがたくさん。
1つの株から小さいものから大きいものまで様々なサイズのじゃがいもがとれたり、形も卵のようにつるんとしたものもあればゴツゴツしたものもあったりと、普段スーパーでは見ることの無い形や大きさのじゃがいももできます。
ボコボコのじゃがいももあります
中にはこんなハートの形をしたじゃがいもがあったり。
ハートのじゃがいもを見つけたらラッキー?!
こういったじゃがいもは「規格外」として選別されるため店頭に並ぶことはほとんでありません。ですが、じゃがいもも自然のもの。実際は様々な大きさや形のものができます。これも自分で掘ってみないと分からないこと。
みんな笑顔
手袋をはいて(北海道弁で手袋をする、手袋をはめることを”はく”と言います)準備万端。1人1株、じゃがいもを掘っていきます。年によってじゃがいもの品種は異なりますが、男爵やメークインなど知名度の高いものやキタアカリといった病気に強い上に美味しいじゃがいもを掘ることも。どんな品種かは当日までのお楽しみ。
農家さんは大きな機械を使って収穫しますが、皆様には手を使って掘っていただきます。土の中でどんな風にじゃがいもが生えているのか観察しながら掘り進めましょう。まるで宝探しをしているかのようなワクワク感。じゃがいもが見えると、思わず「わー‼」と歓声が上がります。
じゃがいもを掘るための作業機「ポテトハーベスタ―」
がんばれー!
1株あたり約10個くらいのじゃがいもが収穫できます。試食用以外のお持ち帰り用のじゃがいもを袋に詰めて、テントへと向かいましょう。
いっぱい採れたよ~
掘りたてのじゃがいもはフライドポテトにして試食。
早掘りのじゃがいもは皮が薄く、たわしで少し擦っただけ皮が取れてしまうので、くし形に切ってそのまま素揚げで。十勝産のナタネ油を使ってカラっと揚げていきます。仕上げにさっと塩を振って完成。
一口パクリ。熱々ホクホクで止まらない美味しさ。
ホクホク、カリカリの出来立てフライドポテト
ランチコースの方は昼食メニュー、パンベキューの3種のソースにつけても美味しく召し上がっていただけます。一押しはカマンベールチーズに付ける食べ方。
ソースはその他に、ナタネ油のアヒージョとスープカレーをご用意
最後にじゃがいもの保存方法を書いた紙を受け取ってお別れ。自宅の冷蔵庫でしばし寝かせたじゃがいもはデンプンが糖に変わって、掘りたてのじゃがいもよりも甘味が増すので、同じフライドポテトでもまた違った美味しさを楽しむことができます。
じゃがいもほりツアーは農場ピクニックを実施している5月~10月の中で約2、3週間と実施期間が短いので、ある意味レアなツアー?かもしれません。
※写真の正解は「アスパラガス」でした!予想は当たりましたか?