食育事業
多くの方に農業を身近に感じてもらい
興味や関心を深めてもらう取り組み
パートナーシップを結んだ企業様と一緒に、子供たちへの食育体験プログラムを提供しています。農業の盛んな十勝だから伝えることのできる生産者の想いや、畑から食卓をイメージできる想像力を養い、食べることに対する感謝の気持ちを育みます。また地元向けの食育イベントも実施し、多くの方に農業を身近に感じてもらい興味や関心を深めてもらう取り組みも行っています。
畑クラブ(学校への出前授業&畑での食育イベント)
「食べることは、生きること。」
十勝に住む子供達に対して、畑を通したさまざまな体験を提供しています。「いただきます」の心、「生きるチカラ」を育むことがねらいです。協賛企業様に関わりのある十勝の食材をテーマに、食としての農業に留まらず、産業としての農業を知り、地域への愛着を深める授業やイベントを実施します。【2014年〜】
畑からお菓子ができるまで
いつも食べている身近なお菓子を班毎に配布。お菓子の中に入っている材料が何かを想像して、カードの中から選びました。
いつも見ている十勝の畑で作られている、例えばビートがお菓子の材料である砂糖になるまでのお話しをしました。十勝の畑が急に身近になりました!
高学年はもう1つ、材料の「産地」調べをしました。産地はパッケージを良く見ると書いてあります。消費者として、お菓子の選び方を学びました。
小麦の秘密
薄力粉、中力粉、強力粉の違いは何かを解説。料理によってどの特徴の小麦粉が使われているかをカードゲームで学びました。
十勝で良く作られている品種「キタホナミ」「ゆめちから」の小麦の穂を観察。普段、畑で見ている小麦の穂を原麦にしました。
原麦が、いつも見ている小麦粉になる様子を、実際に石臼でひき、体験しました。これで畑(の農産物)と食卓がつながりました!
ビートの秘密を調べよう
農家さんにご協力いただき、ビート畑でビート収穫。「初めて抜いた!」「重い」「もっと抜きたい」「わぁーー」。普段見ている「ビート畑に入る」のが特別体験。
「秘密」調べですので、重さを量って、糖度を測って、抜いたばかりのビートを味見して。「ビート」のなんたるかを体感。今回はビート以外の果物や野菜の糖度測定実験もしてもらいました。
特別ゲストは農場主の農家さん!畑作業のこと、ビートのこと、農家の想いなどもお話していただきました。贅沢な時間。学びの多いイベントとなりました。
日本ビート糖業協会様 食育授業プログラム
“砂糖の消費量をあげたい””砂糖の正しい知識を伝えたい”、日本ビート糖業協会様のご要望を受け、十勝の主要作物である「ビート」を題材にした食育授業を提供しています。小学校1〜6年生向けに6つのプログラムをご用意しています。対象の小学校は十勝管内に止まらず、道内他地域へと展開をしています。【2019年〜】
授業の様子はブログでも紹介していますのでご覧ください。
1〜2年生「朝ごはんを食べよう」「いろいろ砂糖比べ」
低学年向けのプログラムは「体験」要素を多く取り入れています。コレはいただきます特製手作り紙芝居。
五感を使った「砂糖の観察」。匂いをかいだり、音を出してみたり。最後はもちろん!「味覚」を使った”観察”を行いますよ。
「ご飯を食べないとできなくなっちゃうことなーんだ?」心臓をドクドク動かすにも、ご飯をしっかり食べないとダメなんです。
3〜4年生「調味料としての砂糖」「畑から砂糖ができるまで」
実物大のビートのぬいぐるみは、全学年み~んなに人気のアイテムです。
中学年はグループワークが中心。正しい答えを出すのが大事ではなく、皆で話し合いをする過程を大切にしています。
こうかな?あぁかな?えーこっちだよ!カードゲームを使って楽しく学んでもらえるよう工夫しています。
5〜6年生「エネルギーとしての砂糖」「砂糖の歴史」
高学年は、結構難しい内容にも挑戦してもらいます。小学校では習わない内容も、パネルを使って丁寧に解説していきながら理解を深めてもらったり、急に算数の授業?!グラフ作りをすることで、砂糖の変遷を学びます。
「楽しかった~、また来てね」「授業の進め方に慣れてらっしゃいますね。子どもたちが興味をもって学べる工夫が随所にありました」子供たちからも先生からもご好評いただいてます。
砂糖の歴史を”寸劇”で紹介。一人4役?!早着替えでお届けします。アレキサンダー大王や、ナポレオンなど、意外な歴史上の人物が次々と登場します。「あ!鑑真だ!」なんて声が聞こえてきましたよ。
十勝地区米麦改良協会様 食育授業プログラム
「畑からパンができるまで」
十勝地区米麦改良協会様のご要望を受け、十勝を代表する農作物の1つ。「小麦」を題材にした食育授業を提供しています。十勝に広がる小麦畑が「パンやうどんの畑」だ!と子供達に発見してもらう、そんな授業です。【2021〜】
十勝の畑作について学ぶ
自分たちが住んでいる十勝では、何がたくさん作られているのかな?十勝農業の大基本「畑作4品」について学びます。
まだ習っていなくても!畑作4品とは切っても切り離せない輪作について。ぐるぐる輪っかのように回るから「輪作」!
十勝管内にはほとんど田んぼがありません。意外にそっくり!田んぼと小麦畑。どっちが小麦畑かわかるかな?
小麦の実物を観察する
小麦の粒(原麦)とお米の粒(玄米)にどんな違いがあるのかな?小麦の穂2種、品種が違うとどんな違いがあるのかな?
十勝でよく作られている品種「きたほなみ」と「ゆめちから」について、もうちょっと詳しく、米麦改良協会様から教えてもらいます。
さぁて、小麦の穂をスリスリとしてみよう!おぉ、出てきた出てきた、、、、
原麦→小麦粉→パン!
原麦を、いつもみている小麦粉にするためには?!実際に石臼でひいてみました。畑と食卓とつながるまであともう一息!
粉が、出てきたぁ!「自分でやってみる」百を語るより、一の体験ですね。みんなドンドン前のめりになっていきます。
薄力粉、中力粉、強力粉。実は小麦粉には種類があって、違う料理に使われています。最後はプリントを使って総仕上げ。
これで畑と食卓がつながりました!
オンライン校外学習
「北海道の農場へ行こう!」
林間学校、社会科見学、バス学習などの代わりとしてはもちろんの事、総合の時間、社会科や家庭科の授業の一部として、実際に北海道の農場に行ったかのように農業に触れ、体験できるプログラムです。事前に、プリントや資材をお送りすることで、オンラインでも「体験」を重視したプログラムを展開しています。【2021年〜】
東京の小学校〜林間学校や授業の代わりに、、、
普段近づくことのできない「牛」を間近で見れるのが、オンラインの良いところ。
オンラインと言えども「体験」を重視しているのがいただきます流。あらかじめ学校に送っておいた資材を、五感を使って観察してもらいます。
学校の授業ですので、体験だけでなく「学び」も大事。オンラインでは伝えきれないことはプリントを使って進めています。
マレーシアの日本人学校〜ロックダウン中!の海外の小学校から、、、
「今日ワープするのは、日本の、北海道の、、、」オンラインでも「牧場に来た気持ち」になれるのが、いただきますの出前授業です。
酪農の大変さ、楽しさ、やりがい。目指していること、知ってほしいこと。牧場の方から直接お話しを聞けました!質問が止まらず、大いに盛り上がりました。
みんなのお家にある牛乳で「乾杯」。ミルクを出してくれているお母さん牛の前で、ありがたく、美味しくゴクゴク。
「牛がすごい大きいと知りました」「日本に帰ったら北海道に行って牛に直接会いたいです」「夏と冬で味が違うことに驚きました」お礼のお手紙届きました。
小学校以外も(オーダーメイド)〜幼稚園、全国の寺子屋と同時接続などなど、、、
個々人でパソコン画面を食い入るように見るのも良いですが、小学生以下は、大画面で、みんなで一緒に見るのをお勧めしています。
画面を見てるだけじゃつまらない!なるべく「双方向コミュニケーション」を取るようにしています。「北海道に来たことある人〜?」の質問かな?
幼稚園生でも、工夫次第でオンラインは可能である!!そんなことを感じた授業でした。いつもと違い、畑だけでなく、幼稚園にもスタッフを配置し、クイズなどで盛り上げてから農場につなぎました。
食育イベント
地域の皆様にも、十勝農業のことをより深く知り、興味を持ってもらうことで、地元を誇りに思い、応援団となって欲しい!!そんな思いから、地元向け食育体験イベントを実施しています。【2017年〜(とかち大平原交流センターにて)】
いただきますカンパニーが耕す小さな畑での体験
北海道では珍しいサツマイモイベント。でも実は、先端技術を使って、十勝でサツマイモ栽培が行われています。楽しみながらそんな話もチラリ。
昔の道具を使ったイベントも積極的に行っています。楽しみながら、十勝農業開拓の歴史を知ってもらう工夫もしています。
畑から自分の好きなおもちゃカボチャを収穫して、ハロウィン飾りを作りました。収穫から行ってもらうのがポイントです。
十勝の農作物を使った調理体験
十勝産大豆を使った味噌作りも定番イベントです。味噌の味比べから入るのがいただきます流。小さな子供達にも人気です。
米麹作りができちゃうの?意外に簡単にできちゃうのです。食にこだわりのある大人に人気のイベントです。
小麦や豆を使ったクラフト作りもしています。世界に1つだけの作品はお持ち帰りいただいてお家に飾ってもらいます。
地元親子向け食育体験(オーダーメイド)
畑に行って農作物観察です。畑ガイドと一緒に普段見逃している野菜の秘密に迫ります。パクリとつまみ食いもOK。
この時は、食べることのできなくなった古いお豆で、お絵描きに挑戦してもらいました。ちびっ子も大人も夢中!!
麦稈ロールに乗って、集合写真!ちびっ子、お兄ちゃんお姉ちゃん、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん。総勢100名様。
JAおとふけ様 食農教育プログラム
“農業をテーマに、子供達へのふるさと教育とキャリア教育を行いたい”という、JAおとふけ様のご要望を受け、音更町で作られている作物を題材にした食農教育プログラムを提供しました。小学1年生から6年生までの全学年の授業を年間を通して受け持つことで体型だった学びをお届けします。【2015〜2018年の4ケ年実施】
理念
音更を愛し、食と農を大切にし、生き生きと働く若者を育てる
目的
- 地域の基盤産業である農業を通して、郷土愛を育む
- 体験を通して、食べ物に対する感謝の気持ちを育む
- 多様な視点から自ら判断し選択できる、賢い消費者の土台を作る
- 食と農から実社会へと視野を広げ、職業感を育む
各学年のねらい
1〜2年生「野菜を育てる楽しさ」「作物を育て増やすという農業の基本」
いつも食べている野菜をもっと好きになってもらうため、もっと興味を持ってもらうため、簡単なクイズやゲームを行いました。
種をまいたら収穫できるわけではありません。苗の様子を観察して、草を取ったり、肥料をあげたり。野菜を育てる楽しさを感じました。
楽しく収穫した後は、1個が何個に増えたか数えて農業の仕組みにも少しだけ触れました。最後においしい食べ方を勉強して、おしまい!
3〜4年生「農家の暮らし」「農業体系(輪作)」「多様な選択基準」
3種の大豆と同じ品種の枝豆を、比較しました。枝豆の毛の色の違いや、黒大豆の枝豆の色は?などたくさんの発見がありました。
収穫できた作物が全て、スーパーに並べられ、消費者が買う訳ではありません。規格外とは何か、規格外の利用方法も学びました。
3年生以上は、冬に教室でまとめ授業を行います。加工品のパッケージや特製カードを使って、農家の暮らしや食べ物の仕組みを学びました。
5〜6年生「日本の中の音更」「食料自給率」「世界の中の十勝」
何年生でも収穫は楽しいもの。この日ばかりは難しい話をせず、昔の道具を使いながら、みんなで協力して収穫作業をしました。
「農業の仕事は農家だけではない」キャリア教育の一環で、農業の先端技術としてのドローンを見て、十勝での職業を意識しました。
関東の通販カタログを調べて、音更産 (十勝産)探し。十勝産がいかにたくさん食べられているかを実感し、音更への誇りが芽生えました。
お客様の声
- 子供達の五感を心地よく刺激する45分間でした。(畑クラブ/先生)
- 畑の作業が好きな児童が多いので、畑→ビート→砂糖が繋がってとても嬉しそうでした。(畑クラブ/先生)
- やったことのないかつおぶしけずりや出汁のことをおしえてくださりありがとうございます(畑クラブ/小5)
- ふだんべんきょうにならなかったことが、べんきょうになってとても幸せなきもちでした。おうちにかえったらお母さんに、じまんできます(畑クラブ/小6)
- 総合としてだけではなく、社会との関連もあり、理解が深まって良かったです(JAおとふけ/先生)
- 食料自給率は社会の学習とリンクしていて復習になってよかったです。(JAおとふけ/先生)
- 最後の座学でも、十勝・音更農業のすばらしさを感じる時間となりました。(JAおとふけ/先生)
- 味噌の食べ比べがおいしかった(食育イベント/〜10代)
- うまく掘れなくて収かくの大変さがわかった(食育イベント/〜10代)
- 子供達が楽しめる内容になっていて凄く良かったです☆(食育イベント/20〜30代)
- 作業だけでなくミニ情報をまぜながら楽しんでとりくめました(食育イベント/40〜50代)
- とても楽しかったです(食育イベント/60代〜)